段ボール1箱あたりの重さは?計算方法とサイズごとの重量を紹介

souco編集部
段ボール1箱あたりの重さは?計算方法とサイズごとの重量を紹介
(画像:iStock)

宅配業者の送料はサイズや重さ、距離に応じて決まります。荷物を梱包するときは商品や緩衝材の重さのほかに、段ボール箱の重さも考慮しなければいけません。

1箱あたりの重さは「ライナー」「中芯」「フルート」の3種類で決まり、素材に応じて重さも変わります。60サイズの段ボールであれば1箱あたり150g前後ですが、大きくて重い荷物を梱包したい場合は、さらに強度も考慮しなければいけません。

この記事では段ボール1箱あたりの重さの計算方法や、段ボールの重さによる送料の違いについて紹介します。


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段ボールの重さを計算する方法

段ボールの重さは「ライナー」「中芯」「フルート」によって決まります。それぞれどのような役割のものかを理解し、1箱あたりの重さを計算してみましょう。

ライナーの重さ

ライナーとは段ボールの表面と裏側に貼られている紙のことで、表の原紙を表ライナー、裏側の原紙を裏ライナーと呼んでいます。縦線の模様が見える面が裏面と覚えておくと良いでしょう。

ライナーは古紙の含有率や厚みに応じてアルファベットと数字の組み合わせで表記されており、「Cライナー」「Dライナー」「Kライナー」の3タイプがあります。

また、数字が4、5、6と1桁で表記されているのは尺貫法で計量されているためです。1平方メートルあたりの紙の重量で計算し、重量が増えるほど厚みが増して強度も強くなります。

D4

重量(g/m2):120g
古紙含有率が95%以上。安く段ボールを作れるものの強度は弱くなります。表面がザラザラしているのが特徴。現在では中芯部分に使われています。

C120

重量(g/m2):120g
古紙含有率が90%以上で強度は弱いものの、D4よりは滑らかさがあります。

C5

重量(g/m2):160g
古紙が90%以上含まれています。強度を必要としない食品容器や仕切りなどに向いています。

K5

重量(g/m2):160g
バージンパルプ古紙が30%以上含まれています。一般的な段ボールに使用されていて強度は強めです。キレイに印刷をしたい場合に向いています。

K6

重量(g/m2):210g
バージンパルプ古紙が30%以上含まれています。K5よりもライナーが厚いため強度を必要とする段ボールに向いています。段ボールを重ねてもフタが凹まないほど強度があるのが特徴です。

K7

重量(g/m2):280g
バージンパルプ古紙が30%以上含まれています。強度はK6よりもあるため輸出用や重いものに向いています。基本的にオーダーメードで使用されることが多いです。

中芯の重さ

中芯とはライナーに挟まれた波状シートのことで、ライナーと同じように、1平方メートルの重さに応じてグレードが変わり単位は「g」です。一般的に下記の5種類が使用されています。

種類 特徴
120g 一般的な中芯。
C5ライナーが適しています。
160g 140〜160サイズの段ボールで使われることが多く、C5ライナーが適しています。
180g K5ライナーが適していますが、一般的には使われません。
180g強化 冷蔵・冷凍品や青果物といった段ボールに向いており、
ライナーはK6以上です。
200g強化 あまり使われないため、オーダーする時にある程度の数量が必要。
ライナーはK6以上が適しています。

強化180gと強化200gは、薬剤を使って強化した中芯のことです。強化中芯を選ぶ場合は、同時に強度があるライナーも選択するようにしましょう。

フルート

フルートとは段ボールの波形部分の高さや段のことを指します。段数が多いほど丈夫な段ボールになります。フルートには下記の種類があります。

Aフルート

段の高さが高く強度も強いタイプ。一般的な段ボールとして流通しています。主に引っ越しや青果物などの梱包用に使用されています。

項目 内容
記号 A/F
段数 34±2
厚さ 約5mm
段繰率 約1.6

Bフルート

Aフルートより波が細かいため、厚みがなくつぶれにくいのが特徴です。CDといった軽量物、缶詰・瓶詰の梱包箱として利用されることが多い規格です。

項目 内容
記号 B/F
段数 50±2
厚さ 約3mm
段繰率 約1.4

Eフルート

波が細かいためキレイに印刷できるものの、強度が弱い規格です。化粧箱やギフトパッケージ用として使用されます。

項目 内容
記号 E/F
段数 93±5
厚さ 約3mm
(80程度のものもある)
段繰率 -

Fフルート

薄くて軽いのが特徴。カラー印刷に適しており、メール便やポスターケース用、食品容器として使用されています。
また、Eフルート以下の厚みはマイクロフルートとも呼ばれます。JIS規格が定められておらず、フルートの厚さはメーカーによって異なるため注意が必要です。

項目 内容
記号 F/F
段数 120以上
厚さ 約0.6〜1.0mm
段繰率 -

Gフルート

世界で一番薄い段ボール。ライナーを入れても1mm前後の薄さです。オフセット印刷機でダイレクトな印刷が可能で、食品用容器やギフト用パッケージ、ディスプレイ広告板としても使用されています。

項目 内容
記号 G/F
段数 180以上
厚さ 約0.5〜0.9mm
段繰率 -

Wフルート

AフルートとBフルートを貼り合わせた構造のため強度があります。重量物や海外用の梱包箱として使用されているのが特徴です。

項目 内容
記号 W/F
段数 -
厚さ 約8mm
段繰率 -

段繰率

中芯は波状になっているためライナーよりも長い紙が必要です。そのため先に中芯の長さを計算する必要があります。ライナーより中芯が何倍長いかを表す数値として「段繰率」があり、フルートの種類に応じて以下のように定められています。

  • Aフルート:約1.6倍
  • Bフルート:約1.4倍
  • Eフルート:約1.2倍

段ボールの重さの計算例

段ボール1箱分の重さを計算する前に、まず1平方メートルあたりの重さを算出しましょう。1平方メートルあたりの計算式は以下の通りです。

表ライナーの重さ + 中芯の重さ × 段繰率 + 裏ライナーの重さ = 1平方メートルあたりの重さ

では、例題に沿って1㎡あたりの重さを計算してみましょう。

例)

  • K5ライナー(180g)
  • 中芯:120g
  • Bフルート

表ライナー180g + 中芯120g × 1.4(段繰率) + 裏ライナー180g = 528g

段ボール1箱分の重さ計算方法は、段ボールの表面積と1平方メートルあたりの重さを掛け合わせることで算出できます。

段ボールの重さ別送料一覧

日本郵便

日本郵便が提供している定形外郵便の送料は重量制になっており、規格内と規格外の2種類に分かれています。

項目 規格内 規格外
サイズ 長辺34cm×短辺25cm×厚み3cm以内 3辺合計90cm以内
(長辺が60cm以内)
重さ 1kg以内 4㎏以内
それぞれ重さ別での送料は下記の通りです。(2022年12月時点。souco社調べ)
重量 規格内料金 規格外料金
50g以内 120円 200円
100g以内 140円 220円
150g以内 210円 300円
250g以内 250円 350円
500g以内 390円 510円
1kg以内 580円 710円
2kg以内 - 1,040円
4kg以内 - 1,350円

なお、ゆうパックで送る場合は重さによって料金は変わらず、サイズと宛先によって送料が変動します。3辺合計が170cm以内で重さ25kgまでの荷物を発送可能です。

(参考)https://www.post.japanpost.jp/service/standard/one_price.html

宅急便での重さ別送料一覧

ヤマト運輸の宅急便は、段ボールのサイズと重さ、距離によって送料が決まります。サイズが小さくても荷物が重ければ、重さに応じて送料が高くなる仕組みです。逆に荷物が軽くサイズだけ大きくなってしまった場合は、サイズに応じて送料が決まります。

ヤマト運輸の重さ別送料一覧表は下記の通りです。地域によって送料は異なるため、最安値〜最高値で記載しています。 (2022年12月時点。souco社調べ)

サイズ 重量 送料
60サイズ 2kg 930〜2,030円
80サイズ 5kg 1,150〜2,580円
100サイズ 10kg 1,390〜3,150円
120サイズ 15kg 1,610〜3,700円
140サイズ 20kg 1,850〜4,270円
160サイズ 25kg 2,070〜4,820円
180サイズ 30kg 2,400〜5,370円
200サイズ 30kg 2,840〜5,920円

(参考)https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/search/estimate/ichiran.html

飛脚宅配便での重さ別送料一覧

佐川急便の飛脚宅配便は、段ボールのサイズと重さ、距離によって送料が決まります。サイズは3辺合計160cm以内で重さは30kgまでです。
ヤマト運輸と同様にサイズが小さくても荷物が重ければ、重さに応じて送料が高くなる仕組みを採用しています。そのため荷物が軽くサイズが大きい場合は、サイズに応じて送料が決まるため注意しましょう。

飛脚宅配便の重さ別送料一覧表は下記の通りです。地域によって送料は異なるため、最安値〜最高値で記載しています。(2022年12月時点。souco社調べ)

サイズ 重量 送料
60サイズ 2kg 770〜1,870円
80サイズ 5kg 1,045〜2,145円
100サイズ 10kg 1,386〜2,486円
140サイズ 20kg 1,848〜2,948円
160サイズ 30kg 2,068〜3,168円

(参考)https://www.sagawa-exp.co.jp/send/fare/faretable04.html

まとめ

段ボールの重さは「ライナー」「中芯」「フルート」の3種類で決まります。中芯の重さに段繰率を掛け合わせた数値にライナーの重さを足すことで、1平方メートルあたりの重さを算出できます。その後、段ボールの表面積を掛け算すれば、段ボール1箱あたりの重さがわかります。
ライナーや中芯は、厚みがあるほど強度も増します。厚みがあり強度がある段ボールほど、重量も増えるため注意しましょう。

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記事の執筆者

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